クリスマスに読む一冊
第八夜

にぎやかなパーティーもいいけれど、聖なる夜を心静かに迎えたい…

飛ぶ教室
(原題「Das Fliegende Klassenzimmer」)
エーリヒ・ケストナー 作 高橋健二 訳
発行 岩波書店(ケストナー少年文学全集4)


ちょっぴり昔の、ドイツのギムナジウム(寄宿制の高等学校)で学ぶ少年たちが、クリスマスの
お祝いに体育館で上演しようとしている劇「飛ぶ教室」。それに参加する、いつも何か食べている
マチアス、金髪の小さい貴族生まれのウリー、親に捨てられた過去を持つ詩人で劇の作者でもある
ヨーニー、貧しいが成績が良く絵の上手なマルチンなどの少年たちの、クリスマスまでの日々の物語。

子どもの頃に読みたかったな、と思えた、大人になってから読んだ子どもの本のひとつです。
大人になってから読むと、彼ら少年たちを見守る大人たち、とりわけ舎監の正義先生と禁煙先生の
友情と少年たちにそそぐ愛情の方に感動してしまいました。少年犯罪やら学校崩壊やらで殺伐とした
学校生活ばかりが耳についているこの頃、こんな夢のような先生と生徒の関係の物語を読むと、思わず
遠い目になってしまったりして…ははは(苦笑)。…あ、クリスマスのお話です<思い出したように(爆)