クリスマスに読む一冊
第四夜

にぎやかなパーティーもいいけれど、聖なる夜を心静かに迎えたい…

クリスマス・キャロル
リスベート・ツヴェルガー 絵 チャールズ・ディケンズ 作 吉田新一 訳
発行 太平社


意地悪なスクルージおじさんは、クリスマスなんか大嫌い。眠りについたイブの夜、三人の
幽霊が彼の所を訪れます。彼らに連れられて過去、現在、そして未来へ連れていかれた
スクルージが見たものは…これもご存じ、ディケンズの名作。映画にもなり、いろいろな
訳者、出版社から発行されていますが、今回はこのツヴェルガーの絵によるものを。

絵本というにはちょっと厚めで文字が多くて、でも本と言うには絵が多い、タテに細長い
ちょっと風変わりな装丁の本です。ツヴェルガーさんの絵は流れるような細い線が特徴で、
でも人物がとても表情豊かで、背景も特に細かく描き込む、というわけではないのですが
そこにある空気を感じさせる絵です。美男美女より、子どもや老人の表情がとても魅力的。
この本でも、幽霊やスクルージは少しおっかなく、少し不細工で、でも愛嬌たっぷりに描かれています。