クリスマスに読む一冊
第二十一夜

にぎやかなパーティーもいいけれど、聖なる夜を心静かに迎えたい…

ムーミン谷の仲間たち
(原題「DET OSYNLIGA BARNET」)
トーベ・ヤンソン 作&絵 山室静 訳
発行 講談社(ムーミン童話全集6)


この本の中にはムーミン谷の短いお話が九つ収められているのですが、クリスマスのお話はその9番目
「もみの木」というお話です。ムーミン一家は冬の間は冬眠するのが普通なのですが、ある年の冬、
ヘムルに「クリスマスが来るよ!」と叩き起こされます。ですが、毎年冬は眠っている彼らは、クリス
マスが何だか分かりません。見よう見まねで準備を始めますが、クリスマスを恐いものと勘違いしている
一家のクリスマスは何だか妙で…。北国のクリスマスが持つ意味に思いをはせる、ユーモラスなお話。

アニメで超有名になったムーミンですが、原作をきちんと読んだ人って案外少ないんじゃないでしょうか
…私のように(爆)。ムーミン谷の物語には、いつもどこかに大自然への畏敬みたいなものがあって、
その濃い自然の香りが、何より原作の持ち味だなあと思います。既存のファンタジー世界の枠に収まらな
いムーミン谷の”世界”ではこちらのクリスマスの定義も一変。そこがたまらなく面白いですね(^^)