クリスマスに読む一冊
第十五夜

にぎやかなパーティーもいいけれど、聖なる夜を心静かに迎えたい…

ペーパームーン
山田睦月 作
発行 新書館(ウィングス・コミックス)


自称”芸術家”の老いぼれ芸人たちが集まる街。そこで育った少女フィーは父親や隣人達の深い愛情
に包まれて幸せだったが、最近、父の様子がおかしい…(「ペーパームーン」)青を基調とする風景
を描く偏屈な画家セルヴェ。彼の絵に惚れ込み、後援を申し出た青年ヴィクターを拒絶するセルヴェ
の過去と、ヴィクターの過去。(「Blue」)隣人ジャンが拾ってきた性格の悪い元ジゴロ青年はフィー
との相性が最悪で…(「1/100」)散らない花はなく、消えない歌はない。全ては変わりゆき、
とどまるものはない。でも、懐かしい時はいつでも甦り、新しい歌を生んでいく。(「Ring」)

今、大ハマリにハマっている漫画です(^-^)。”It's Only a Paper Moon”の曲をテーマに
時代に取り残されたような隣人や父親の愛情に囲まれて成長していく少女フィーの四季。作者ご自身が
書かれているように「恋も事件もない、ジジィだらけのマンガ」(笑)ですが、これは立派に児童文学
ですよ…元ネタが「オーケストラの少女」だというのも分かる!(※映画にもなった児童文学です)
この年の瀬、あまりにも早い一年に少しむなしさを覚えた夜にひとりで布団の中で読むのにおすすめ。
きっといい夢が見られることでしょうv