クリスマスに読む一冊
第十一夜

にぎやかなパーティーもいいけれど、聖なる夜を心静かに迎えたい…

クリスマスをさがして
(原題「How Six Found Christmas」)
トリーナ・シャート・ハイマン 作・絵 若林千鶴 訳
発行 金の星社


クリスマスって何だろう…生まれてこのかた、クリスマスなんて見たことも聞いたこともない女の
子が、クリスマスを探しに森へ出かけました。途中で出会った猫も、犬も、鳥のタカも、ツグミも
狐もクリスマスが何かを知りません。一人と3匹と2羽は、クリスマスを探して一緒に森を旅しま
した。そうして5日目の夕方、みんなは雪の中で「クリスマス」を見つけました。それは、みんなが
最初に想像していた「クリスマス」ではなかったけれど、確かにそれは「クリスマス」でした…

巷にあふれている、聖夜や、サンタのお話とはまったくかけはなれた「クリスマス」のおはなし。
正直、ラストの展開には驚きました。まさかこんな「クリスマス」が見つかるとは思わなかったので。
でも、考えてみたら、現代にあふれている「クリスマス」って、みんな宗教や、伝説や、企業の思惑
に”押しつけられた”ものと言えるんですよね。そう思うと、この小さな短い絵本が、とても深い
テーマをもっていることに気づかされます。クリスマスごとに読み返したくなる一冊です。