◆ 本棚のある場所訪問記 ◆

※詩料館の予約案内・電話番号等については、詩料館を拝見した折、
奥様に「個人的に作っているホームページ上で案内してもいいですか?」と
伺い済みです(一応は…)。
金井直詩料館
(予約)
 まずは、行く日の少なくとも前日、できれば2日前くらいに、訪問の予約を入れます。
 これは、詩料館が、詩料館を管理なさっている方のご自宅の一部にあるため、詩料館を開けるのはお家の方が ご在宅中の時間に限られるからです。ちなみに、電話での申し込みの場合、

 ★平日 午後7時以降に受付
 ★土日・祭日 随時受付

 と、なっています。
 予約先の電話番号は (03)5684−3853 です。(詩料館パンフレットより)

(行き方)
 最寄の駅は地下鉄・都営三田線の「白山」駅。山手線「巣鴨」駅で乗り換えて2駅目です。
 白山駅についたら、まず「A1」出口を目指します。A1出口で地上に出たら、道路に面して左手から右手へ 下る坂になっていますので、その坂に沿ってくだります。この道路は1車線やそこらの普通の住宅街の道路なのですが、 坂をくだると、3車線はあろうかという大きな道路とぶつかって三叉路になっています。この大きな道路が「白山通り」です。

 この状態で白山通りに出た時、白山通りは右手から左手に下る坂になっているはずです。そこで、これも坂に沿って 白山通りを下ります。が、その前に手前の横断歩道で対岸に渡っておきましょう。(渡った所にはコンビニがあるはずです)
 横断歩道を渡ったら、白山通りを左手にして歩きます。次の目印は「指ヶ谷(さすがや)小学校」ですが、この小学校は 道路に面していません。右手の住宅街の中にありますので、看板をよく見ながら歩いてください。歩道に面して『指ヶ谷小学校→』と いうような、小さな看板表示があるはずです。これは指ヶ谷小学校の裏門への案内板だと思われますが、詩料館はこの裏門に ほぼ面して建っていますので、これが見つけられたら大丈夫です。

矢印に従って右に曲がり、かなり急な坂をせっせと上ってください。そう行かないうちに、小さなかわいい、明らかに住居とは 違う造りの入口のある、ピンクの家がぽん、と見えるはずです。小さいけれど、ちゃんと看板も出ていますので、確認してください。

(館内)
 入口には数段階段があって、自動ドアになっていました。展示室は3畳あるかな? というような、こじんまりとしたものです。
 中央に椅子とテーブルがあって、その周りを囲むようにガラス棚がしつらえられ、そこに金井さんの写真、自画像や花を描いた油絵、 詩集の初版本や生原稿などが展示されています。入って正面には、金井さんの年譜がパネルになって貼られていました。

 展示室の奥は住居へ続いていて、なんと金井さんの奥様が待ってらしてくださいました。私が沖縄から来ると言ったので、 道に迷わないかと大層心配してくださったようです(恐縮)。すぐにたどり着いたと言うと、とても喜んでくださいました。

 その奥様の丁寧な説明を聞きながら、詩料館の展示品を拝見しました。小さな詩料館ですが、これまで金井さんに関するものと いえば詩集を2冊しか持っていなかった私にはまさに垂涎ものの宝の山。金井さんは詩作の合間によく油絵を描かれていたそうで、 館内に展示されている絵はすべて金井さんの筆によるものだそうです。花を描いたものが多いのが印象的でした。

 直筆の原稿、並べられた初版の詩集(よ、読みたい!と内心で絶叫しましたとも!)。影響を受けたというリルケや金子光晴の紹介、 作詞されていたという校歌の楽譜(聴いてみたかったです)。金井さんはとても家族思いで、あまり外に遊びに行ったりはしない インドア派だったそうです。展示室には金井さんが可愛がられていたという今は亡き愛猫の写真も飾られていました。猫を飼われていた というのが、なぜかすごくイメージに合って、ひそかに嬉しかったりv

 ちなみに金井さんのお宅では、今でも猫を飼われています。(最初に展示室に入った時、のんびりと展示室内を歩いていたのだ。) なんというか、招き猫をほうふつとさせるような、存在感のあるかわいい日本猫っぽい猫でした。

 帰り間際には、実は期待していた、金井さんの詩集の販売もなさっていたので、4冊も買わせていただきました。中でも、金井さんの 死後に自費出版のような形で出版された(つまり市販流通ルートには乗っていない)「しずく」という詩集を買えたことが、とても とても嬉しかったです。実は、展示室でこれを見つけた時、その場で全部を立ち読みし(<おいおい)、瞬時にして この詩の描く世界に飛んでいってしまった…というか…つまり、かなり気に入った詩集でしたので。
 いや、もう本望だと思いましたね(笑)。

 そして、「また来てくださいね」という奥様のあたたかいお言葉に送られて、腕にはずっしり本を抱え(笑)、充実感に満たされて詩料館を後に しました。本当に、金井さんのご家族と、今でも金井さんの作品を愛されている読者の方々の手で作られ、あたたかく守られているような、 素敵な詩料館でした。
 金井さんの詩の世界に惹かれている方は、是非行かれてみてください。
2002.9.21