秘密の花園
The Secret Garden
 
 

 

1993年アメリカ/監督:フランシス・F・コッポラ/出演:ケイト・メイバリー マギー・スミス
小説を実写映画にするのは難しいと思うけど、「秘密の花園」に関してはこの1993年版が一番 成功しているのではないかと思います。メアリーが孤児になる理由がペストではなく地震だったり、 原作ではかなり重要な位置を占めているディコンのお母さんが出てこなかったりといろいろ不満は あるけれど、とにかくこの1993年版は「秘密の花園」という作品の最も重要なテーマを汲み取って 映像化しようと試みていると感じるので…。

思えばこれまでの映画版はひどかった。何年のものかは忘れたけれど、これよりもっと前に作られた 「秘密の花園」では最後にコリンとディコンが戦線に送られ、ディコンが戦死して生還したコリンが メアリーと結婚するところで終わり、なんて思わずテレビ画面を叩き割りたくなる「後日談」が ついてたし。いやーあれには参った。思わず監督を呪いたくなりましたね(微笑)

その点、この1993年版は子ども時代の生命力、あらゆる境界をこえて伸びようとする若木のような みずみずしさを、それまで見捨てられていた「花園」が見つけられ、生き返っていくのになぞらえて 描いているので、見ていてとても嬉しかった。それになんといってもメドロック夫人役のマギー・スミス!
とーにかーく、彼女がとても良かった!ありゃ原作より良かった(笑)。限られたせりふの中で メドロック夫人がどんな人生を送ってきて、どんな価値観を抱いている人なのかを想像させられました。 彼女も役目に一生懸命なだけで、悪い人じゃないんだよなあ、と初めて思いました。