フェアリーテイル
FAIRY TALE: A TRUE STORY
 
 

 

1999年イギリス/監督:チャールズ・スターリッジ/出演:フローレンス・ホース
20世紀初頭のイギリスで実際に起きた「妖精写真」事件を元にした映画です。
この事件に実際にコナン・ドイルが絡んでいたというのは私はこの映画を見て始めて知ったくらいで、 もともと子供むけの不思議な話を集めた本や雑誌とかで、この妖精写真を見たことはありました。
それでどういうふうにこの話を映画化したのかなあと思っていたら、なんというか…「事件」そのものを 描いたというよりは、子供の心の世界を散文化してしまう大人たちを風刺的に描きたかったのかなあと思いました。

でも何よりこの映画が印象的なのは、何といっても風景の美しさですね! 眼にも鮮やかな新緑あふれる森、光はじける 清らかな川の流れ、その中に二人の少女が自分たちだけの世界を見つけるシーンといったら、もうそれだけでも 一見の価値ありです。

あと、個人的には、現実に妖精写真が偽者であると暴露したフランシスを「父親がいない寂しさから妖精の 世界に癒しを求めた少女」と描き、五枚の写真のうち一枚だけは最後まで本物だと言い続けたというエルシーを 「純粋に妖精を愛し、最後まで妖精を見ることができた少女」と描いていてくれたのが嬉しかったです。 詳しくは知らないけど、私も、実在のエルシーが最後まで写真を肯定し続けたのは、自分が撮った写真の真偽を云々 したかったからではなく、妖精という眼には見えない存在を信じる心を殺したくなかったのではないか、と 思いたかったりするので…。