英国滞在記
〜2003年9月〜


2003/09/02(火) 本
梨木香歩さんの「春になったら苺を摘みに」を、親に頼んで送ってもらいました。
や、滞在も3ヶ月目になって、少し余裕が出てきたら、どうしても梨木さんのこの本を*イギリスで*読みたくなったんですよね・・。
こちらにいても、時々この本の中のフレーズが何かにつけて思い出されたりしていたので。
日本にいる時とまた違った感想が抱けたらいいな、と思ってます。

野村萬斎さんの「ハムレット」が今週ロンドンで上演されています。
電話で予約したのはいいものの、どうやら発音が悪かったらしく欲しかった席より格下の席を予約してしまった・・!
急いで問い合わせメールを送りましたが交換できるかどうかはまだ不明。観劇予定日は今週土曜日。どうなる私ーー!!

2003/09/03(水) チケット顛末
返事来ました。で、2通目のメールを送信〜。
・・実はメールの返事が待ちきれなくて電話してしまったんですが。
そんでもって「当日に追加料金支払えばOK」の返事をもらったんですが、そのときは匿名で確認してしまったし、メールでは名前も事情もばれているので(小心者ゆえに)メールを返してしまった・・。
これで返事が電話のときと違っていたりしたら泣きます(ToT)
でも英語の練習ができる機会になったと思えば・・・・。
・・・イギリスの皆さん、ご迷惑をおかけします(ここで書いてもな)。

でも最終日なのに予約なしでストゥールが購入可能って・・・いや、ロンドンでは無名だとわかっちゃいるけど・・・(ちょっと寂しい)

2003/09/03(水) 何とか行けそうです。
前のチケットを速達で送り返したり、チケットオフィスの係の方と4通くらいメールをやりとりしたり、初めてフォーマル形式の手紙を先生以外の人に宛てて書いたりと、初めてのことづくしでしたが、何とか土曜日に野村さんを見られそうです。
周りに迷惑をかけ*過ぎ*る気苦労さえなければ、トラブルが起こるのも結構良いですな。なかなか出来ない経験ができるし。
ってゆーか、トラブルを楽しむ心構え位ないと、別天地での生活なんざやってられませんな(笑)

ランドレディの留守の件ですが、どうやら私は誤解していたみたいです。
彼女はホリデイではなく、どうやら近い親戚の看病に行っていた模様。今週そのかたが亡くなったとかで、今週末はホストファミリー総出でお葬式に行かねばならないため、滞在学生たちは外食とあいなりました。まあ、それはそれで、学生の間で有名な割には私はまだ一回も行ったことがない「アリババ」っていうケバブ屋さんに行ってみようかな、と呑気に構えたりしてるのですが、こちらには喪中という週間はないとはいえ、やはり近い親戚を亡くしたご家族に何を言えば良いのやら、何かしてあげたいのは山々だけど、逆にあんまり構わないほうがいいのかな、とも思ったり・・ううーむ。
とりあえず、掃除の件は来週まで延びそうです。(・・・)

12月の試験に向けた特別コースが2週間後には始まると知って愕然。
ど・・どうしよう、今からじゃ休暇申請できない・・・。 ・・・いっそさぼるか?!

2003/09/04(木) ああっ・・!
うっかりamazonを検索して小野不由美さんの新作を確認してしまう。
じ・・児童書じゃないですか!(いや、正確にはYA向け?)しかも装丁が「コロボックル」シリーズのあの方だー!よ、読みたい・・・!(悶絶)
十二国記の続きも気になるけど、こっちのほうももの凄く気になるよーー!

2003/09/05(金) お腹が痛い・・(涙)
何故だか本当に分かりませんが、昨夜からお腹を壊しています。
でも本当になぜなんだか分からない。昨夜、夕食の後にシャワーを浴びて、その後2時間くらいDVD(今ごろ「DOGMA」を見ました。テーマはともかく、俳優陣が豪華だったのう)を見て、その後部屋に上がってから突然差し込むような痛みが・・・。
当然トイレに通いつめ(あ、今さらですがお食事中の方は以下略<略すな)、うつらうつらと眠ったものの朝一で再びトイレに駆け込み。
学校?行きましたよ、金払ってんだもん!<こういう所だけしみったれている でも授業中も時々突然ねじれるような痛みに襲われまして・・・午後の授業はよっぽど休もうかと思ったけど、今の先生が今日で最後の授業なので頑張って行きました。この先生の授業は本当に面白くて、授業中にマーマイトというイギリス特産?の辛いペーストやらお手製のスコーンやらを食べさせてもらいました(それは餌付け・・)。9月からオーストラリアに行って、また英語の先生をするんだそうです。頑張ってv

そういえばここの英語の先生はいろんな国で英語を教えている経験のある人が多いですなー。日本ももちろんいるし、スペイン、カナダ、オーストラリア・・・英語教師ってメジャーな職業なんですね、ここでは。日本で日本語教師ってそれほどメジャーじゃない気がするんですけど、そこはやはり英語という言語の強みか。
今晩はお別れ会(笑)です。カメラ持って行くぞよ。

あ、腹痛はさっき薬屋で薬を買ってきて飲みました。思うけど、こっちの薬屋さんてけっこう信用できるねえ。薬もいいものが多いし(副作用についてはどうだか知らんけど)イギリスでかかった病気なら、日本から持ってきた薬を飲むより、むしろイギリスの薬剤師さんに相談しながら薬を紹介してもらうほうが良いかも知れないなあと最近思いはじめています。
いや、そんな必要がないのが一番なんだけどね(^^;

2003/09/05(金) うぐるるるる。。
朝起きたら頭痛はするわ、めまいはするわ・・<これは空腹のためですが。
昨日の腹痛で昨日食べたものといったら朝;トーストとコーヒー、昼;バナナ1本とミルクティー、夜;(韓国製レンジ)ご飯と(インスタント)味噌汁、だけだったものですから。
そいでもって今日は頭痛薬を飲んでいるので下○止めは飲めない。・・まだちょっとお腹はぐるぐるしてます。昨日よりは食べてますがそれでも朝はコーンフレーク、昼はエッグトーストのみ・・や、だってすぐに出しちゃう羽目になると嫌だし!

それでも学校に来たのはやはり昨日の理由と同じで、今日でほとんどの生徒がいなくなってしまうので。居残る学生は20名足らずとかそんな感じ。そういや私も来週末にどこか行く予定じゃなかったか・・まだホテル予約してないよ・・!
ダメだ、体調(大腸?)が悪くてゆっくり考えられない。帰って寝るか・・。

2003/09/08(月) なんとか復帰。
土曜日は既にチケットを取ってあった野村萬斎さんの「ハムレット」があったので薬持参でロンドンへ。公演途中でお腹がぐるぐるしだすと嫌なので昼食抜きで。そんでもって日曜はほぼ断食状態で一日中みの虫のように丸まって寝ておりましたら、夕食はなんとかお腹に収まってくれました。おいしかったあ、3日ぶりのまともな食事・・・!(涙)
そんなわけで、なんとか無事です。ご心配おかけしてすみませなんだー。
やっぱり疲れがきてたのかなあ。本人まったく自覚なかったんですけど。自覚ないのに疲れている時によく見る「人が目の前で死ぬ夢」も今回は見なかったのに・・なぜだろう。

2003/09/09(火) 「ハムレット」ロンドン公演最終日レポ。
気を取り直して。

行ってきました、野村萬斎さんの「ハムレット」ロンドン公演!

マチネーが最終公演のみだったのでその日に行ってきました。会場はSadler's Wells という、ロンドンのキングス・クロス駅から地下鉄で一駅行った所にある劇場です。聞いたことのなかった名前なので「小さい劇場なのかな?野村さんは日本じゃ超有名だけどロンドンじゃまだそんなに有名じゃないから?」などと思っていたのですが、行ってみたらこれがすごく大きな劇場でした。どうやら現代劇やバレエ公演を中心に扱っている劇場のようです。メタリックな外装&内装で、伝統的なミュージカルを上演している劇場にありがちなクラシックな雰囲気は全くありませんでしたね〜。
観客はやはり、というべきか、8〜9割方が日本人(アジア人)。やはり女性が多かったです。ですが、中にはスーツ姿のサラリーマンもいたりして。お年よりは少なかったですね・・。一組、見るからに10代後半か20代前半の若いヨーロッパ女性のグループがいたんですが、目だってたな(笑)
パンフレットを買おうとしたら、こちらから声をかける前に「3ポンド50セントです」と日本語で言われたり、劇場の中でおよそ最近聞いていなかった丁寧な敬語(「ご足労頂いて・・」とか「ご丁寧にありがとうございます・・」など)を聞いて軽く動揺しながら(笑)席に着く。チケットオフィサーの方と数回に渡ってメールをやり取りしながらキープした席はもちろんストゥール(stall)、前から5〜6列目くらいのやや中央より、いい席です。(でも少し舞台が高かったので終わった時、首が痛かった・・)

そして開演。ステージのカーテンが開いて始まるのではなく、客席のライトが消える前から劇場の光がついて役者が待ち構えているタイプ。(「CATS」もそうだったなー)
劇の内容は・・実はハムレットを舞台で見るのは初めてだったんですが・・話の内容をかなりマクベスと混同していた自分を自覚いたしました(自爆) 舞台演出は掛け値なしに面白かったですが!大きな箱のようなものがぐるぐる舞台を回りながら様々な場面に応じて開いたり隠れたり、役者が上に登ったり下がったり(笑)<でもそうだったんだってば。
萬斎さんのハムレットは、どこか軽妙で賢しくて魅力的でした。王様役の方が沖縄出身だと知ってかなりたまげました(汗)。ガートルードとオフィーリアを女形の男性が演じてらして、どちらも凄かったんですが、特に発狂したオフィーリアが迫力があって凄かったです・・・ラストシーンより印象的だったかも。レアティーズもかっこよかったですねー。・・役者名は萬斎さん以外だれも覚えてなかったりするんですが(<おいおい)。

最後のカーテンコールは3回ありまして。最後のカーテンコールでは舞台から役者さんが花を投げてくれました。たぶんオフィーリアの埋葬シーンで使われた白い菊科の花。運よく私も取れまして(笑)思わず持って帰って写真を撮ってしまいました。私もバカだー・・(笑)あ、萬斎さんが投げてらしたんじゃなくて、多分レアティーズか・・あ、名前忘れた・・劇内で処刑されちゃうハムレットの元友人のどちらかが投げたものだと思われますが。

2003/09/11(木) 現在の家族構成
相変わらず女の子は来ません(泣)男の子ばかり。
私より前から滞在していた最後の一人、サウジアラビア人のサラ(※男性)が帰国してしまって、とうとう私が一番の古株、ということになってしまいました。
その他に滞在しているホストメイトは、前にも書いた中国人の男の子と、イタリア人の男性と、一番最近に来たサウジアラビア人の青年です。
イタリア人の男性は話好きで、来た当初から何やかやと話しかけてくるのでこっちがびっくりしたんですが(笑)何かにつけ歌いながら家の中を歩いていたりと陽気なお人柄。中国人の男の子はやっぱりというか、すごく大事に大事に育てられたお金持ちの御曹司のよう。というのも、来た翌日に自分専用のテレビとプレステ2を購入したそうなので・・(知らなかった)。それで毎晩同国人の友達と部屋にこもっていたわけか。何しにイギリス来とるんじゃおのれら。

それはさておき、新顔のサウジアラビア人の青年。前にいたサラもムスリム(イスラム教徒)だったんですが、彼が豚肉だけを口にしないムスリムだったのに対し、新顔の彼はすべての肉を口にしません。なんだったかな、名前を忘れてしまいましたが、獣を殺す特別の方法で殺されて捌かれた肉しか口にしないムスリムなんですね。
うちはホストファーザーがアラビックで、そういった信仰に理解があるので、そういう生徒が優先的に滞在するみたいです。おかげで私はいろんな文化習慣を間近に観察できるというわけで(^^)
彼はあご髭をはやしていて、家でもアラブ風の服を着ていることが多いみたいです。外出するときはさすがに普通の洋服ですが。サラによると、きちんとお祈りの時間も取っているそうで、飲酒もしてないみたいです。
ムスリムとひとくちに言ってもいろんなムスリムがいて、たとえばイエメンから来た女の子は顔までは隠していませんが髪と体全体はいつもショール(?)・・あの有名なアラブ服、あれで覆っているのですが、トルコから来た女の子はほぼ欧米人と変わらない服装です。(だから彼女がムスリムで豚肉を食べないと聞いた時は驚いた/汗)
韓国人の友達はクリスチャンで、私も時々誘われて韓国人が主に集まる教会へ行ったり、教会主催の留学生パーティに行ったりしています。
それぞれ皆違っていて、でも皆自分の信じるところを隠したり引け目を感じたりはしていなくて、それでいて相手がそういう信仰を持っていることを認め合い、協力する、ということが、英国のような多国籍社会では自然に行われているわけで・・そこにはもちろんいろんな摩擦や弊害もあるでしょうけど、そうしようという努力が存在する場所の雰囲気、空気が、わたしはとても好きです。安心して、落ち着ける。
「みんなちがって、みんないい」って言ったのは確か金子みすずでしたっけね。(うろ覚え)

2003/09/12(金) 湖水地方は
諦めた・・(泣)
週末には行けそうにないんだもん!!
鉄道のタイムテーブルを調べるサイトで日曜に帰れるかどうか調べたら「該当路線はありません」て出てくるんだもん!
土曜日に行くか帰る路線を調べても、平日に行き帰りするより1時間以上時間がかかっちゃうみたいだし。
湖水地方に行くには行きも帰りも平日に移動するか、いっそレンタカーで行くしかないみたいですね・・・。
く、くそう、数年後にリベンジするしかないのか(涙)

・・そんなこんなで、今度はスコットランドに行く方法を画策中。
試験が終わってから行くのが一番ゆとりがあって計画も立てやすいんだけど、試験が終わるのは12月・・・。
・・クリスマスにはかからないとはいえ、真冬にイギリス最北端に行くなんてのは自殺行為ですかね。

2003/09/16(火) 業務連絡〜。
ただいま、たまりにたまった写真をアップロード中のため日記が書けません(・・・)。
しばらくお待ちくださいませ。

2003/09/16(火) これだけは
阪神セ・リーグ優勝おめでとう〜!(笑)

特に熱心なファンというわけではないんですが、かつて関西に住んでいた者として何となく身びいきを感じていたので、素直に嬉しいです(^^)
いいなあ、セールやってるのか・・<そこか。

2003/09/17(水) 今週末は
オックスフォードに土日一泊で行ってきます〜!
というのも、ついさっき、B&Bを予約できたので!学校企画の日帰り旅行にもオックスフォードはあるんですが、往復で6時間以上かかるし、観光時間は短いしで、自分で設定したかったのです。
しかも初B&B!(興奮)
「B&B GUIDE 2003」という本をわざわざ購入して予約したので(笑)多分外れではないと思いますが・・電話口の女性もすごく印象良かったし、楽しみ。どんなふうなのかしら。
ボドリアン図書館をじっくり見てまわってきますね。それど、夕方にあるらしい聖歌隊もできれば聞きたいなと。
夕食はどうしようか・・・などと今から考えたりして(汗)
外でサンドイッチなり買って帰って部屋で食う方法もあるんですがね(笑)
私の住んでいるE街は海岸町で、夕方から外をそぞろ歩く人もたくさんいるので、フィッシュ&チップス店もけっこう遅くまで開いてるんですが、オックスフォードはどうかなあ。ケバブ店あるかなあ。<かなり好き。

2003/09/23(火) オックスフォード・1
行ってきました〜。
荷物はいつも持っているリュックサックをぱんぱんにして持っていきました。1泊だけとはいえ、必要最低限のものしか詰めていないにしろ、詰めてみるとけっこうあるものですな。2泊または3泊だとこれに下着と上着の数が増えるだけなのか。

それはさておき、まずはロンドンに出なければなりません。E町からロンドンに出るとまずヴィクトリア駅に出ます。それから地下鉄に乗ってパディントン駅へ。そう、あの「くまのパディントン」の舞台になったパディントン駅ですよ!
パディントン駅にいくのはこれが始めてだったので内心で興奮しておりましたが、パディントン駅は意外にもかなり近代的な駅でした。コンクリート造りで。

そこからオックスフォードまで早いほうの電車でも1時間。朝7時に家を出て、オックスフォードについたのが11時半でした。まあまあ耐えられる時間かな。
しかし、今晩泊まる宿には「午後2時ごろ着く」と言ってあったので、ゆっくり観光しながら歩いていくことにしました。とりあえず土曜の昼までしか開いていないというシェルドニアン・シアターへ。クリストファー・レンという建築家によるもので、丸い建物の上にちょこんと白い屋根の展望台がついている建物です。閉館10分前に滑り込んで、小さいけれどすばらしく豪奢な天井画パイプオルガンを見ました。隣りにボドリアン図書館があるんですが、「地球の○き方」によるとここは日曜も空いているそうなので、明日に後回しです。(これが後で泣きをみることに。)
その後はぶらぶら歩きながらいろんなカレッジを覗いたんですが、みんな一般公開は12時あるいは2時からなんですねー。そんなわけで町の北よりにあるアシュモーリアン博物館に行くことにしました。行ってみるとこれが大きな博物館で、中でもエジプトに関する収蔵物がすばらしかったです。ずらりとならんだアミュレット(ミイラ埋葬の際に包帯に巻き込む小さなお守り)のコレクションには絶句しました。エジプトの遺品をたくさん収蔵しているのは大英博物館だけじゃないんですね・・。

そしてはっと気づくともう2時前!慌てて宿屋へ向かって歩き出す。ところがこれが想像していたより遠く、街中を外れた住宅街をてくてく歩きながら、結局「少し送れます〜」と電話せざるを得なくなりました(苦笑)。一本道なので迷いはしませんでしたよ。予約していたのは「Brown's」というB&Bだったのですが、着いてみると可愛くて、家中せっけんの匂いがしそうな清潔で居心地のいいB&Bでした。これはアタリだな、と安心しつつカギをもらって荷物を置き、再び観光へ。

この時点ですでに午後3時。時間がたつのって早いなあ。クライスト・チャーチへ行く前に、名前に聞き覚えがあったエクセター・カレッジが公開時間になっていたので行ってみる。えーと・・無料でした、はい。とりあえず開いているドアをふらふらと覗くと、これがホールでした。磨きこまれた床がすごかったな。
そしてここは聖堂がすばらしく美しかったです。小さいけれどステンドグラスもすごく芸術的で。

その後、クライスト・チャーチへ。観光客用玄関はチャーチをぐるうりと回った所にあり、そこからホール・聖堂・庭などを見てまわりました。ここのホールとホールに続く階段は「ハリー・ポッター」の映画で使われたんですよね。でも、思ったより小さなホールでびっくりしました。映画だともっと大きいイメージがあったのですが。
6時からここでEVENSONG、聖歌隊による聖歌礼拝があるのですが、5時ごろにはもう全部見終わっていて、それにお腹も空いてきていて・・入場料は惜しいけど、とりあえず一旦出るか、と目抜き通りに戻り、通りすがりの見せでサモサとスコーンを購入。おいしかったです。
5時半に聖堂が開くと聖堂前に書いてあったので5時半にもう一度入口に行って入れるかどうか聞いたら、6時10分前にトム・タワー、チャーチの正門から入るように言われて暫し待つ。観光客は普通トム・タワーからは入れないんですよ。で、10分前にトム・タワーから中庭を横切って聖堂へ。
聖歌礼拝ですが、聖餐式などはないので正式なクリスチャンでない人も入れます。ただ、聖堂の中を歩き回って見てまわることはできません。聖歌礼拝用のパンフレットは各席に置いてあるのでそれを見れば歌われている聖歌の歌詞も、次に何が起きるかも分かります。所要時間は約1時間。途中お祈りの時間や、一度だけ聖歌隊と一緒に聖歌を歌ったり、献金もありますがこれは適当に小銭を入れればOKです。興奮しながら観光してまわるのとはまた違う、オックスフォードとそこに生きてきた人たちの歴史を肌で感じるような時間でした。聖歌隊の歌声はやはり素晴らしかったですね。これは一生の思い出になりそうです。

聖歌礼拝が終わったのが午後7時。それからKFCで軽く夕食をとり(笑)宿に戻りました。カギは貰っていたので自分の家のように入って自分の部屋に戻る、簡単なもんです。共同のシャワーもとてもきれいだったし、一日の汚れも落としてすっきりさっぱり♪。帰る途中で買ってきたラズベリーをつまみながら地元の観光パンフレットをぱらぱらとめくっていたら、ふとボドリアン図書館の案内が目に入り・・・
「月曜〜金曜;9時から5時まで、土曜;9時から12時45分まで」
・・・ん? ちょっと待った・・・日曜は?!

・・・瞬時にパニックです。持ってきた2003年度の「地球の○き方」には「毎日開館;9時から6時まで」と書いてあったのですっかり安心して2日目(日曜)の午前中はボドリアン図書館でゆっくりするつもりだったのに!・・ま、まさか休館? 日曜休館なの?!そんなーーー!!!

・・何分思考停止していたんだったか・・。シェルドニアン・シアターに行った時に少しでも覗いておかなかったことを海より深く後悔しながら、とりあえず寝ました・・(号泣)。

2003/09/25(木) オックスフォード・1.5
なぜ1.5なのかというと、翌朝B&Bでの朝食の席ですてきなおばあちゃんと一緒になったんです。
たまたま同席になったんですが、これが話好きなおばあちゃまで、なんでもオックスフォードの北のほうのホニャララとかいう町(聞き取れなかった)から、感謝祭の相談を親戚一同とするためにいらしたんだとか。すごく気さくで、私が日本人だというと、「私はニュージーランドやオーストラリアにも行ったけど日本人と話したのはこれがはじめて」と仰るので本気でびっくりしました。この、世界中どこに行っても日本人旅行者がいる時代に、まだそういう方がいらしたのか〜・・・。
で、いきなり「戦争の時に日本に落とされた爆弾はどうだったの?よく知らないんだけど、あれはそんなにひどくなかったの?」といきなり直球な質問を。多分原爆のことを言っていたと思うんですが・・・正直言うと、原爆のことは一般的にすごく有名ですよね?世界的に。それでたいていの人が知っているので、まさか自分がそのことについて説明する機会があろうとは想像だにしてなくて、ええ、ぶっちゃけて言えば原爆に関する語彙がまったくなかったんです。お恥ずかしい・・・。
そんなわけで、「今でもあの爆弾が落とされたせいで多くの人が苦しんでます」くらいのつたない返事しかできませんでした(泣)もっと勉強しなくっちゃああ。
彼女は、アメリカと一緒にイギリスも参戦してたから、そのことについては気にならないの?とすごく気にしてらしたんですけどね。そういえばそのことについては話題が進展しなかったな。(というか、私が進展させられなかった・・語彙不足で)

えーと、それから、何の話をしたんだっけな・・そうそう、初めてここでフル・イングリッシュ・ブレックファーストなるものを食べました(^^)果物のジュースに始まってシリアル(コーンフレーク)、トースト、卵にベーコンにソーセージに焼きトマト、ビーンズ、そしてコーヒー。イギリスに来てこんなしっかりした朝食を取ったのって初めてだったかも(汗)

それから、彼女が「クウェーカーをご存知?」と言い出しまして、一瞬ちょっと考えたんですが、すぐに思い出して飛び上がる思いでした。そう、梨木香歩さんのエッセイ「春になったら苺を摘みに」にも出てきたあのクウェーカーですよ!
どうやら彼女もクウェーカーだそうで、「私たちは教会でなく、ミーティングに行くの。そして瞑想するの」と説明してくれました。その瞬間から、彼女があの梨木さんのエッセイに登場するたくさんのおばあちゃまのお一人のような気がして、もうドキドキしっぱなし(笑)。その後、お互いの家族の話などをして、たっぷり1時間くらいは喋ってたかなあ。私のほうが先に食事を終えていたので、さよならを言って先に部屋に戻ったんですが、もっとお話していたかったな、と思えるおばあちゃまでした。
「初めて会った日本人」として、彼女に良い印象を抱いてもらえたかどうかは分かりませんが(^^)私はすごく楽しかったし、とても貴重な経験をさせてもらいました。たまたま同じ日に同じ宿を取っていた、前日までは知らない者どうしが、今は共有できる思い出を持っているのって、いいですね。B&Bが癖になりそう・・(笑)。

2003/09/26(金) オックスフォード・2
B&Bの、各部屋に置いてある案内を朝食が終わってから見つけまして(笑)、それによるとチェックアウトは9時半だったので、9時半ぴったりにはそこを出ました。日曜なのでどこのお店も開いていないことは分かっていたので、のんびりと繁華街まで歩いていくつもりで。
日曜の朝、途中にある教会からは朝の礼拝に参加したらしいスーツ姿やワンピースの地元の人たちが行き交うのを眺めつつ、のんびりゆったり繁華街中央まで歩くこと30分。それにしてもボドリアン図書館休館は痛かった・・・と、往生際悪く一縷の望みを託して図書館の前まで行ってみたんですが、やっぱり閉まってました(泣)
仕方ない、と隣にあるラドクリフ・カメラ、その向かいにあるオックスフォードの大学院大学オール・ソウルズ・カレッジを門の隙間から眺めて、カレッジの間の、観光客は誰もいないような細道をさまよったり。(これはこれなりに楽しかったです)そのうち11時近くなったので、ブラックウェルズ書店の前で開店を待ち伏せようと行ってみることにしました。
ブラックウェルズ書店はオックスフォードのここが本店で、同じ通りに面して美術・ポスター支店、音楽支店、書店とたくさん店があります。ここが朝11時から開店するということは前日にチェックしていたので、その向かいにある(ここもまた入場はできない)トリニティ・カレッジをぼんやり眺めていたら、突然その門前で叫びだした女の人が。
「11時からオックスフォード・カレッジのウォーキングツアーがありまーす!あと5分でーす!申し込みたいかたはこちらでーー!さーんきゅーーーう!!
・・高らかに響き渡る声が面白くて、思わずつられてしまいました(笑)。うまうまと。

で、結果的にはすごく良かったです、このツアー。昨日は入れなかったジーザス・カレッジの中を見学できたし、(先ほど高らかに叫んでいた)ガイドさんはもう数十年オックスフォードに住んでいるというオックスフォード通で(しかもお喋り大好きで)、いろいろお話を聞かせてもらいました。昨日行ったエクセター・カレッジに行った時は「ああ、二回目か〜」とちょっとがっくりしたんだけど、説明の中でここが「指輪物語」の作者トールキン氏の出身校だということを知って飛びあがり。(聞き覚えがあったはずだよ・・・!)聖堂の中は、昨日はついていなかった電灯がついてライトアップされていて、夢の中のように幻想的な祭壇を見ることができました。しかも中では学生がピアノの練習中で。ものすごくうまかったです。ツアーに参加したみんなでしばらく静かに聞き入って、それから何も言わずに出てきました。後からガイドさんに聞いた所では、彼(アジア人みたいだった)は最近大学を卒業したばかりの新進ピアニストだそうです。と、得したーー!!
ツアーはシェルドニアン・シアターの前で1時間半後に解散しました。ガイドさんは大当たりだったなー。すごく親切でフレンドリーで、ツアーが終わった後も道が分かれるまでいろいろ喋ってました。いい人だったなあ。

その後は駆け足で昨日見られなかった所をまわるまわる。まずはクライスト・チャーチの向かいにあるアリス・ショップへ。「鏡の国のアリス」の中に出てくる「オールド・シープ・ショップ」のモデルになったお店で、今はアリス関連グッズの専門店になっています・・が、中に入ってみたらハリーポッターだのピーターラビットだののグッズに半分は占拠されていてがっくり。アリスグッズのお店のくせにアリスの本が置いてないってなんなの・・?
そんなわけでアリス・ショップは20分くらいで出て、その近くにあるオックスフォード博物館へ。ここでアリス関連の展示会をやっているということを昨日チェックしていたのです(^^)。テニエルの原画が見られるかな?という期待は当たり、ほぼ全部の原画が展示されていました。それにしても結構ちいさいんですね、あれ。もともと全部モノクロで版画のようになっていたのには驚いた・・。
そしてここで、「アリス」のモデルになったアリス・リデル嬢と、テニエルのイラストの「アリス」のモデルが違うことを初めて知りました(冷や汗)。元々の物語のモデルになったアリスはボブカットの、どこかボヘミアン(と展示に書かれていた)な少女で、金髪ウェーブ長髪とは正反対なんです。それで、最近ではイラストレーターが本物のアリスをモデルにイラスト化した本が出版されているそうで。見てみたい。今度探そうっと。

その後は、昨日は外観しか見られなかった聖マリア教会へ入り、塔へ登り、塔のてっぺんから見るカレッジ群を撮りまくり。ここの塔はオックスフォードでは一番高いそうですが(120段位)ロンドンの聖ポール大聖堂の塔(500余段)に比べたらちょろいもんでした。そこでここも目算より早く出て、昼から開場しているモードリン・カレッジへ。中心街からはちょっと外れた、方向的にはB&Bのある通りに戻るかたちになるんですが、日曜に開いているカレッジも珍しかろう、と思って行ってみたんですが。
ここが大当たりでした!何が良かったかって、聖堂が! 普通聖堂(だけでなく)のステンドグラスってカラフルなものなのに、ここのはセピア色一色なんです。白から茶色にいたるセピア色のグラデーションだけで作られたステンドグラスを通る光が、金茶色の豪奢なパイプオルガンを照らす様は、まるで古い写真の中に直に飛び込んだような雰囲気で、聖堂に足を踏み入れた瞬間、本気で背筋がぞくっとしました・・。
それに見学しているあいだ中、カレッジ・ベルが(うるさい程)リンゴンリンゴン鳴り続けていて。ここで毎年5月1日の朝に行われているというメイ・モーニングという行事で歌われる聖歌隊のCDを買った時、視聴させてもらったら、一番最初に、今まさに鳴っているカレッジ・ベルの音が録音されていて、ベルの二重唱になってしまったのにはレジのお姉さんと一緒に吹き出してしまいました(^^)。 結局ここに長居してしまいまして、乗る予定だった電車を一本遅らせてしまいました。できればもう1泊して、ボドリアン図書館を見たかったなあ・・(未練たらたら)

ケンブリッジよりも広くて観光客も多くて騒がしかったにも関わらず、ひとつひとつのカレッジはとても静かで伝統的で、全体的にセピア色のイメージなオックスフォードでした。

2003/09/26(金) やっと一週間が終わった・・
試験コース最初の一週間が終わりまちたー。
これがあと11回(週)続くのかと思うとえらい鬱です・・・。
うっかり自分自身の鬱に身を任せてしまうとすぐにでも首をくくりかねないので、つとめて気楽に受け止めようとはしているのですが。
それでもさすがにリスニングテストでクラス最低点だったのにはめげた・・・。

2003/09/30(火) へろへろ週末
金曜の夜はインターナショナル・カフェ(というものがあるんです、近くに)に言って試験の結果を愚痴ったりして、少し浮上したんですが。
土曜に、サイエンス・ミュージアムでやっている・・あー、えーと、はい、指輪物語(映画)の展示会・・を見に行ったんですが(えーんどうせミーハーですよー!)これがかなりの人ごみで。チケット売り場に行列が出来ている美術館なんてイギリスに来てはじめて見ましたよ。そもそも入場料が10ポンド近くもする展示会なんてのも、こっちじゃかなり珍しいんですがね(基本的に無料)。
チケットを買う時にも「今見たいのか」なんて聞かれて(後日の券を買う人がいると思われます)、しかも買ったチケットには入場時間がしっかり記載されてました(び、びっくりした・・)。どうやら30分刻みで入場制限をしているようです。
でも個人的に言わせてもらえば、特に記録的な大入り!というわけではなくて、単に入場希望者数に比べて展示会場が小さいだけだったと思うんですよ・・・2階ワンフロアだけだったんですもん。展示会場。
でも、展示にはそれなりに手が込んでいて、映画に関するドキュメンタリーも放送されていたし、アラン・リーなど指輪物語の挿絵画家の原画も展示されていたし、良かったのでは?と思います。期待しすぎなかったのが良かったのか・・。
しかし思い出してみると「指輪物語」原作に関する展示はいっこもなかったな・・。

残念ながら途中でどんどん気分が悪くなって一通り見ただけで出てしまったのですが。
展示会場を出たときはまだ昼前だったのに、もうくたくたになってしまって、隣りにある自然史博物館ならちょっとはゆっくりできるかな?と思って場所を移してみたのですが、やっぱり30分も歩くとしゃがみこみそうになるので、潔く諦めて帰途につきました。

が。

帰り道、ロンドンからE町に行くための乗り換え駅のヴィクトリア駅で、なんと2週間前に学校を終えた(ケンブリッジで川に落ちた(笑))友達のナンシーに会ったんです!

それも駅のトイレの中で(笑)

もう、思わず声も出ませんでしたねー。彼女は学校を早めに終わらせてもう台湾に帰っちゃったと思ってたので。(なんでもこの2週間スコットランドを旅行して、帰ってきた所だったそうです)何たる偶然!!
でも彼女との「偶然の再会」はこれが初めてじゃなかったり(笑)前にもRyeで会ってるんだよねー。あれはE町から電車で1時間くらいの場所にある町で、今度はロンドンで。
だんだん距離も規模も大きくなってるね、二度あることは三度あるっていうから次も絶対あるね、次は東京か台湾か?気をつけて周りを見てよ、私がいるかもしれないから(笑)という約束(約束?)をして、しばらく近況などを話して、今度こそ本当に暫しのさよならを言ってきました。ああ、驚いたー。そして嬉しかった!
でもホント不思議。もし体調が悪くならなかったら彼女とは会えなかったと思うし・・何かのサインみたい。もちろんロンドンを目的もなくふらつくより、友達と話せたことのほうが何倍も嬉しかったけど!

しかし体調がそれで良くなったわけではなく(冷や汗)日曜はほとんど寝てましたー。まだちょっとふらふらしてます・・ほんと弱くなっちゃったなー、日本に帰ったら人間ドックいかなあかんかなー。

2003/09/30(火) 頭痛の種
昨日はとにかく早く寝るべと思って、10時半くらいには床についたんですが・・夜中にいっぺんトイレに起きまして。
それが間違いのもとでした。

どこからか唸り声のようなものが聞こえる・・・と、ふと時計を見れば、12時。
下の部屋に住むムスリム学生のお祈りの時間です。

あああ、しまった〜、どうしてこんな時間に目覚めちゃったんだ〜、と後悔しても後のまつり。ってゆーか、そもそもトイレの時間をコントロールできる人間がいたらお目にかかりたい。私はいっぺん眠ってしまえば地震が起ころうが雷が落ちようが絶対に目覚めない自信があるので、これまではたいして問題もなかったんですが。(ホストファミリーの話によると、彼は朝の4時にも目覚ましをかけてお祈りをしているらしい。私は(その時間は熟睡しているので)聞いたことないけど)
そのうえ、昨夜はすさまじい頭痛に襲われていたので我慢の緒も切れて、思わず床を踏み鳴らしちゃったりしたんですが、どうやら彼は気づかなかったみたいですね。あー、さほど大きい声でもないんですが、耳につくというか、同じようなトーンの声が上がりも下がりもせず延々と続く感じというか・・とにかく耳につく。

仕方なくリビングルームに逃げ込んで深夜放送の「ジョーズ」などを1時前まで見てました。いや、あのとか絶叫シーンがこれほどすっきり感じたことはなかったですね(・・かなり荒んでたな、昨夜の私・・・)。

今日は頑張ってちょっとホストマザーに申告なぞしてみようかと思います。や、他人の権利を侵害する気は毛頭ないけどこっちの健康を侵害する権利だって相手にはないはずだーー!(泣)