バーバラ・クーニー
Barbara Cooney
(1917〜2000)
アメリカ・ニューヨーク市のブルックリン出身。
1959年「チャンティクリアときつね」コルデコット賞受賞
1980年「にぐるまひいて」コルデコット賞受賞(2回目)
1982年「ルピナスさん」全米図書賞ほか受賞
他、国外・国内を問わず多数受賞
◆おすすめブックリスト◆



わたしは生きてるさくらんぼ
 文:デルモア・シュワルツ/絵:バーバラ・クーニー/訳:しらいしかずこ/発行:ほるぷ出版(1981)
 わたしは生きてるさくらんぼ。わたしはいつもあたらしいの――生命力にあふれたちいさな女の子が うたう歌。「わたしは赤、わたしは金、わたしは緑、わたしは青」というフレーズがとても印象的 でした。小さいサイズの絵本なのですが、それがもったいなく思えるようなクーニーのあざやかな絵が すてき。

ルピナスさん 〜小さなおばあさんのお話〜
 作:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子/発行:ほるぷ出版(1987)
 海辺の町に住む少女アリスは、ある日おじいさんと三つの約束をします。大きくなるにつれ 彼女はそのうち二つの約束を着実に果たしますが、なかなか三つ目の約束をどう果たせばいいものか 分かりません。その約束は「世の中をもっと美しくするために、なにかすること」――
 アリスは考えます。どうしたら世の中をもっと美しくできるのか。そのアイデアは彼女の髪に 白いものが混じるようになったある春にやってきました。彼女はどうやって、三つ目の約束を 果たしたのでしょうか…?
 初めて「バーバラ・クーニー」という作家と、その作品の精神性に感動した絵本。百万の言葉を 費やしても語れない「生きるということの意味」を、クーニーはこの一冊で見事に昇華しています。 すべての女性に贈りたい絵本。

おおきななみ
 作:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子/発行:ほるぷ出版(1991)
 19世紀アメリカの上流社会という世界に生まれた少女ハティーが、自分の周りにおこる 出来事や人々をあくまでもマイペースにとらえながら、それでも小さい頃から自分をとらえて 離さなかった「絵を描くこと」を自分の人生として選びとるまでのおはなし。
 「絵を描くのに理由なんかない、ただもう描かずにはいられない」と思っていた女の子が一人前の女性となり、 画家をはっきり自分の未来像としてつかみ取る姿が実に爽やかで前向きです。
 確かな目標を持って、人生という大きな海に漕ぎ出す人に贈りたい絵本。同じく画家だった、クーニーの母親の少女時代がモデルなんだそうです。

エミリー
 文:マイケル・ビダード/絵:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子/発行:ほるぷ出版(1993)
 アメリカの詩人エミリー・ディキンソンを、隣家の少女の目から描いた絵本。
 家から外に出たことのないその女性を、町の人々は「なぞの女性(ひと)」と呼んでいます。 謎めいて不思議なその家に、請われてピアノを弾きにいくことになった少女の母。冬から春へと移ってゆく季節の中で、 花の芽のように成長していく少女の心の豊かさ、世界の不思議さがなんとも心地よい絵本。
 私はこの絵本を読んで、ディキンソンの詩を読み始めました。

オーパル ひとりぼっち
 原作:オーパル・ウィットリー/編:ジェイン・ボルタン/絵:バーバラ・クーニー/訳:やぎたよしこ/発行:ほるぷ出版(1994)
 1900年頃のアメリカに生まれ、製材キャンプを移動する暮らしをしていた家の養女になった少女オーパルが、5歳と6歳の頃に 実際につけた日記に、クーニーが絵をつけた本。両親を失い、定住することを知らない少女の孤独を稚拙ながらも如実にえがいた この日記は、アメリカのロングセラーになっているそうです。少女の哀しみや寂しさに心をしめつけられつつも、そんな現実に 縛られない彼女の自由な精神、希望を失わない心が、なんとも言えない後味を残します。

おちびのネル
 作:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子/発行:ほるぷ出版(1997)

エマおばあちゃん
 文:ウェンディ・ケッセルマン/絵:バーバラ・クーニー/訳:もきかずこ/発行:徳間書店(1998)